印刷用紙について

16.再生紙

16.再生紙

今回は再生紙について

再生紙とは古紙を原料として製造された用紙を指します。

古紙から再生パルプを回収して、その再生パルプを一部または、全量使用し製造された製品です。

 

再生紙を表すマークとしては、

●Rマーク

Rマーク

古紙配合の割合が一目でわかるようにされたマークで、申請や届出などを行わなくても自由に使うことができます。しかし以下の内容に注意し表示することが求められています。

 ・古紙パルプ配合率は製紙メーカーや印刷会社とご確認の上、正しい数字を表示すること。

・再生紙を使用した印刷物などに刷り込んで表示し、コーティング加工した紙など再生紙に利用できない紙や、他の素材と複合をした紙(段ボール等)に対しては使用しないこと。

・表紙と中面で古紙パルプ配合率の違う紙を使用している場合は、両方の古紙パルプ配合率を表示すること。

・古紙パルプ配合率を示した数値・文言、説明とあわせて表示すること。

・マークの形は崩さないこと。ただし、文字の大きさ、色は自由です。

 

●エコマーク

エコマーク

 

このエコマークを取得するには、一定配合以上の古紙配合率などが定められています。

・印刷用紙の場合

「古紙配合率50%以上」や「非塗工印刷紙は白色度70%程度以下」など

・情報用紙(PPC用紙、フォーム用紙など)の場合

「古紙配合率70%以上」や「PPC用紙、フォーム用紙は白色度70%程度以下」

 

 

再生紙と一言に言っても、コート系、上質系、マット系など様々な種類の再生紙と呼ばれる用紙が存在しますので、古紙配合率や白色度も様々です。

通常の用紙よりも再生紙の方が若干色がくすんでいたり(白色度が低い)、紙の強度が弱いなどのイメージがありますが、通常の用紙同様の白色度をもった再生紙もありますので、どんな目的で使用したいのか、どんな用紙が必要なのかを伝えてアドバイスを貰うのも良いと思います。

 

 

 

次回は古紙リサイクル適正ランクについて・・・。

INDEX
アーカイブ
カテゴリー

ページの先頭へ