印刷用紙について

19.(特殊紙)エンボス紙

今回からは、特殊な質感や用途、素材を持つ用紙を紹介します。

 

まずは、エンボス紙です。

エンボスとは「浮き上がらせる」「型押しする」という意味です。

エンボス紙は、表面に凹凸をつける「エンボス加工」を施した用紙になります。

エンボス紙という名前は固有の商品名ではなく、表面に凹凸のある用紙全般を表した名称になりますので、それぞれの印刷会社や用紙メーカーごとに取り扱う商品が違う場合があります。

 

エンボス紙の種類としては、以前NO.15で紹介したレザックなどが代表的な用紙になります。

他にも

ハンマートーンGA・・・用紙表面をハンマーで叩いたような凹凸がある。

ぬのがみ・・・表が格子状、裏が波のような凹凸があり、和紙のような風合いを持つ。

クロコGA・・・名前の通りワニ皮のようなランダムな丸い凹凸がある

ガイアA・・・柔らかく、細い線状の凹凸があり、一見すると壁紙のような雰囲気がある。

岩はだ・・・名前の通りごつごつした岩のようなパターンの凹凸がある。

 

上記のほかにも、様々な凹凸、風合いを持ったエンボス紙がたくさんあります。

 

エンボス紙の用途としては、冊子の表紙や、変わった印象のほしい場合のカードや名刺などに利用されます。

手触りや凹凸などもそれぞれ印象が違いますので、自分のイメージするものを見つける楽しみもあるかもしれません。用紙サンプルや印刷見本など利用できる場合は活用しましょう。

 

尚、印刷方法や印刷機によっては用紙の凹凸に絵柄が印刷しにくく、擦れたようになる場合もありますので、確認が必要です。

 

 

次回は特殊紙(シール紙)・・・。

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